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本気になんかならない

第11章 王子様

自宅浴槽で彼について回想中。


孤独王子と呼ばれる宮石君。

今日、彼は見知らぬ動物を孤独から救おうとしたんだ。

肉体の苦痛ではなく、精神の苦痛からの解放。
この世界で最もつらいことから…孤独から救いだし、
キミは愛されているよと、メッセージを送ったんだ。そして、お経とかじゃなく音楽で、お葬式を執り行ったんだ。

だから孤独王子と、そう呼ぶにふさわしいのかもしれない。
彼は、それだけ悲しい思い出を抱えているのかもしれない。

だって。
あんな優しい人、ほかにいないもの!


彼の行動のすべてが、私のなかで勢いよく肯定された。

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