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本気になんかならない

第14章 夕ごはん

お湯をたぎらせる私の後ろで
彼がお皿とおひたしと冷奴を並べる。

炊飯器内もいい感じで

私はお味噌汁を注いだお椀を彼に渡す。

冷蔵庫から
しば漬けなんかも出しちゃって。

…熟年夫婦の食卓って、誰か言った?

ううん、ううん。
それは気のせいよ!

できあがったのは豚シャブ定食。

鰹節をかけると豪華に見えるでしょ?

お茶碗にご飯をよそって

「すごい!ご馳走ができたね!
いただきますっ!」って彼。


彼と夕食を共にする。

学校でのお弁当とはまた違って
ほっこりほわほわあったかい。

彼が「美味しい」と笑って
私は幸せ噛みしめ中!

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