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ざくっと足を進めた俺に、
気づいたふたりと目があった。

「メグ、探したよ。
こちらは？……メグに何か用ですか？」

この男が、メグがかってつきあっていた、、陸上部の何先パイだったかな…。
小浜さんの話を思いだしながら、そして
視線を突きあわしながら俺は男に会釈した。

「お前がメグの彼氏？」

不審を表した男は、
俺の全身を値踏みするように見た。

「あ？お前、柔道の宮石か？」

そんなこと言われて、俺は弓道部なんだけど、、俺と同姓の人間なんてこの学校にいたっけ？と首をひねる。
その間に

「そう！めちゃくちゃ強いんだよ？
彼は、今期の大会でも優勝しちゃったんだから！」

メグがそう言って、あとを押すんだけど。
あれは校内の大会で、授業の延長で、
しかも団体戦での優勝なんだけどな。

だけど、乗じて俺も脅す。
こういうときは、相手をあまり追いつめないように。
いつかのドラマで見たような感じで？…

「先パイ。
カッコいいんだから、ほかに女のコいますよね。
だから、メグは僕にください。
じゃないと締めおとしちゃいますよ？」