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本気になんかならない

第26章 趣味:和歌

「あら?宮石君は年上派でしょ?」

え?副部長も北里と俺のこと、知ってるの?
どこまでに知れわたってるのかと、ギクリとした俺に確認が入る。

「メグは2才上だったでしょ?」

「え……?」

ぽかんとした俺に
「知らなかったんだ」と、口に手を当てた。
そこを佐倉が尋ねて、

「別れたんだから、喋ってもいいかな?」
と、迷いながら

メグは小学生の頃に、お腹の病気をしていて
入院生活が長くて、その病院には、院内学級がなかったからだと教えてくれた。

「メグったら、宮石君が年の差に引くかと思って言いだせなかったのね。
私は同じ小学校だったから」

「だけど、同級生なんだし抵抗はないよな。
逆に憧れる」

と言う佐倉は、副部長に頬をつねられる。

2つ年上?
てことは、俺が祝ったのは、二十歳の誕生日だったんだ…。
あれは、そんな特別な日の夜だったのか。

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