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本気になんかならない

第26章 趣味:和歌

「そうよね。宮石君ならわかってくれると思ってた」

そう言われて戸惑う、
わかったんだろうか?俺。

だけど、ニコニコ貫禄の副部長には逆らえないから
あえての否定なんてしない。

すると、脇で冊子をめくりだしていた佐倉がつぶやく。

「なぁ。となりの部屋から借りてきたんだけど
浦島太郎って、もとはエロ小説なのか?
春画まである…」


「さ、宮石君。サインして」

と、ニコニコに青筋が追加された副部長が
俺に渡してきたのは、ここのサークル名簿で。

俺に名簿を渡したきり、
言いあらそいを始めるふたりに若干の不安を感じながらも
ペンを握った。

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