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本気になんかならない

第27章 熱

唯一になれないのなら、
その他大勢になりたくはなかった俺

今だって、そんなの嫌だ。

だけど、俺は飼いならされたペットに過ぎなくて、男として選ばれるわけがなくて

それでも
彼女が求めたときにだけでも
触れられるのなら

彼女の笑顔を見ることができるのなら
もう、なんでもいいから

離れなければよかった…。

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