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本気になんかならない

第28章 green flowers

そこに、後輩が顔を出し

「俺のできました?やったー!いただきまーす」

と、席について食べ始めたので俺は質問を飲みこみ、求められたドライアイスの謎に答えることになった。

「誕生日?先パイの?」

「え?この人…」と横を見る。

グラタンを食べ終わったピアノ男は、今まで手をつけていなかったサラダを前に、ニヤッと笑った。

「"この人"ってまた、他人行儀だなぁ和君。
下着を交換した仲じゃないか」

「してません!
てか、誕生日は今日じゃないんですか?」

「え?今日だったり、明日だったり、来年だったり」

「違うんですね?」

そんなに力をいれてはないけど、俺の祝福の気持ちは何だったんだよ?
そんな思いで、彼を軽く睨む。

「別にいいじゃないか。
俺の誕生日なんてキョーミないだろ?」

「………」

ないけど!言いだしたのはそっちだろ?
この男は信じちゃいけない?
てゆーか、話が微妙なところで噛みあわない。

言いかえす気もなくなった俺は、まずは、と
冷めかけた自分のグラタンを食べることにした。

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