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本気になんかならない

第28章 green flowers

さっきの電話がそうだったのかな。
彼女、どんな表情して伝えたのかな…
怒ってた?あきれてた?困ってた?

もしかして、その電話のとなりには男がいたのかな。
俺に費やすには、もう数分も惜しいほど嫌われちゃってるのかな。


和史さんが入れてくれた液体は、
薄い黄色がかった透明で

無数の小さな泡が弾けて

俺のなかの北里が消えていくようで

俺は泡ごとぐっと飲みほした。

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