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本気になんかならない

第29章 オーバーラップ

忘れたわけではないけど、最近はそんな、熱く想ったりなんかしてなかったのに。

これは、どういうショックなんだろな…。

本当に、俺以外を選ぶんだなって、、
自分勝手な空虚感?

俺じゃ、彼女を幸せにできない
だけど、そいつはできるんだなって

妙な嫉妬…

なーんか、寂しい。。

もっと懐深くありたいなぁ…。

頚を戻した俺は、棚の木目の微妙に不規則な等間隔をなぞって、精神を落ちつけようとして。

そんな俺を横目に見つつ、和史さんは誘ってくれる。

「今夜泊まってけよ。
で、明日の朝からエギング(疑似餌を使ってのイカ釣り)行くんだけど、和君もどう?
夏イカは元気でいいぞ~?」

「考えときます。。
まずは、北里に”おめでとう”とお伝えください」

やっとで俺は口を開いた。

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