テキストサイズ

本気になんかならない

第32章 クリスマス会

どうしたんだろう?

顔を出していたはきだし窓から
誰かのサンダルを借りて、
駆け寄ろうとした俺を

数人の子どもたちが、
いっせいに指をさしてきた。

「サンタさんだぁー!
みんなー!サンタさんがいるよー!」

い?サンタさんって?

俺の背後に?…でもないらしい。
てことは俺?

まだサンタの装飾が残っているのかと慌てた俺は、顔を触ったり、全身をキョロっと見てチェック。

そんなことをしているあいだに、足もとに園児たちがわらわらと集まってきて、身動きがとれなくなった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ