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本気になんかならない

第33章 告白

北里と俺はキスを続ける。
あいまあいまに、彼女は言葉をはさみ
俺はキスで返す。

「サナの字だってね、和君からもらったんだから」

え?ほんとう?と、キスをひとつ。

「優しい波で、紗波なのよ」

そうだったんだ。。と、またひとつ。

「私の大切な子だから、
大切な人の名前をつけたかったの」

俺もね、サナちゃんの名簿を見て、俺の漢字だって、思った…と、ひとつ。

「知ってた?」

偶然なんだから、うぬぼれるなよ?
と自制したんだ。と、ひとつ。

「私もどうしようもなく好きなのよ?」

そんなこと言われたら俺、舞いあがっちゃうよ?と、ひとつ。

「和君、とっても大好き」

俺のほうが、とてもとてもとーっても、だよ……
キスはふたたび深くなる。。

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