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本気になんかならない

第38章 ファーザークリスマス

送迎のクルマまで出してもらって訪れた小川さんの自宅は、社長って感じでもなくて、こじんまりこざっぱりした一般の家だった。

それでちょっとは、安心の私。

1個何千万のツボとか飾ってあったら即、紗波抱えて退出と思ってたから。
見ても値段なんてわからないのだけど。

「お邪魔します…」

と、恐縮してるのは私だけ。

紗波は靴を脱ぐと、すぐに湖君に手を引かれてバタバタと入っていった。

「すみません。しつけがなってなくて」

小川さんに謝ると、そんなこと気にしないでとスリッパを用意された。

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