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本気になんかならない

第42章 もうひとりの妹

***

週末の午前、妹と白峯と病院へ行ってみた。
病棟受付で尋ねると、家族以外はまだ面会は許されてないと。

俺たちは、手紙と見舞いの品を個室ドア横手すりのはしにひっかける。

そして、ホールでエレベーター待ちしていると、あがってきた北里と鉢合わせ。

笑顔で挨拶をかわしたあと、白峯は俺にクルマのキーを握らせた。

「ありがとう」

俺だけあとから帰ることにした。

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