本気になんかならない
第43章 扉
「ねぇ、和せんせー。
悪い人はお巡りさんが捕まえてくれるんだよね?」
ドングリ袋を握りしめた紗波ちゃんに心細げに見あげられ、俺は身をかがめる。
「そうだね。お巡りさんに任せよう。
紗波ちゃん、今夜は僕のおうちにママと泊まりにおいで。明日は晴れたら、鹿さんに会いにいこうか?」
「わあい、楽しみっ!」
バンザイしながらピョコピョコ飛びあがって喜んでくれる可愛い紗波ちゃんに目を細めながら、一方で驚いてる北里に言う。
「今日はとなりの空き巣だったけど、明日はここの強盗かもしれない。
集合住宅なんだから、破られたのと同じタイプのドアなんだろ?」
「……う、うん。でも」
「今夜、ここで寝るなんて危ない。
うちの客室で休めよ。白峯に電話しておくから。
な?荷物の用意して?俺のクルマに積めるだけ積むぞ。
紗波ちゃんも、この袋に大好きなおもちゃ入れて?」
「はあい!」
「おっ、いい返事。…北里は?」
「う、うん…ありがとう、和君」
彼女はボストンバッグに衣類を詰めだした。
悪い人はお巡りさんが捕まえてくれるんだよね?」
ドングリ袋を握りしめた紗波ちゃんに心細げに見あげられ、俺は身をかがめる。
「そうだね。お巡りさんに任せよう。
紗波ちゃん、今夜は僕のおうちにママと泊まりにおいで。明日は晴れたら、鹿さんに会いにいこうか?」
「わあい、楽しみっ!」
バンザイしながらピョコピョコ飛びあがって喜んでくれる可愛い紗波ちゃんに目を細めながら、一方で驚いてる北里に言う。
「今日はとなりの空き巣だったけど、明日はここの強盗かもしれない。
集合住宅なんだから、破られたのと同じタイプのドアなんだろ?」
「……う、うん。でも」
「今夜、ここで寝るなんて危ない。
うちの客室で休めよ。白峯に電話しておくから。
な?荷物の用意して?俺のクルマに積めるだけ積むぞ。
紗波ちゃんも、この袋に大好きなおもちゃ入れて?」
「はあい!」
「おっ、いい返事。…北里は?」
「う、うん…ありがとう、和君」
彼女はボストンバッグに衣類を詰めだした。