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Memory of Night

第5章 玩具


 晃のモノをくわえながら、宵が震えるのがわかった。

 罰……。

 そうかもしれない、と思う。

 自分がいなければ、志穂は無理をしなくてすんだ。病気にならなくてすんだ。入院なんて、しなくてすんだ。

 重荷……なんてものじゃなかった。自分はあの人の側にいてはいけなかったのだ。

 今さら金なんか集めても、どうしようもないのかもしれない。

 あの人の生活も、身体も、心も、もとに戻るわけではないのだから。

 晃が、体操着の裾を掴んでいた宵の手を離させる。


「両手で……しごいて」


 イク寸前なのかもしれない。晃の声もかすれていた。

 宵は言われた通りに従った。

 もう、意地とかそんなもの、どうでも良かった。

 ……志穂を傷つけた罰を誰かが与えてくれるなら、ちょうどいいと思った。

 快感に朦朧とする意識の中、晃のモノが喉の奥に勢いよく叩きつけられた。

 晃のモノを外し、咳き込みながら晃を見上げる。

 晃はわずかに息を乱しているだけだった。

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