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Memory of Night

第6章 再会


 保健室での一件以来、宵は学校の生徒を中心にいろんなヤツを誘った。

 どうせ、夏休みが終わるまで学校には行かない。バレるおそれは少ない。

 勢いで誘ってしまった倉木も、生徒と何かあったなんて自分の立場を考えれば外には洩らせないはずだ。

 性別も、容姿も、恋人の有無も宵は気にしなかった。

 相手が最後までしたくなければキスや愛撫だけでも構わない。

 ただ、誰かと肌を重ねると、決まって晃の顔が頭に浮かぶのだ。

 そうして思い出す。

 晃に触れられた時の快感や、その時の自分の乱れようを。

 どうしてかはわからなかった。

 振り払おうとしても消えなくて、それが宵を余計にイラつかせていた。

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