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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

「あの~ ……あたし、やっぱり帰るね…」


急に怖気づいたのか、一緒に来ていた彼女が申し訳なさそうに言った。


「いいよ。後は平気だから」

「じゃ、気をつけてね」


そう言うと、後ずさりしながらその場を立ち去って行った。



一人だけポツンと残されると
何だか急に不安になった。

追い返されたらどうしよう………


ふぅ…――っと、一回深呼吸。

よしっ!
行こう。

私は、アパートへ向かって歩き出した。



コンコンコン……

ブザーがついてなかったので、ドアをノックする。
すると、中から返事が聞こえた。


ドキドキドキドキ……

私は、高鳴る鼓動を懸命に抑えていた。



「誰……?」


部屋の中から人の声が聞こえたかと思うと
突然、アパートのドアが開いた。


「こ、こんにちは。同じクラスメートのサオリだけど、覚えてる?」

「あぁ。まぁ、一応… 入れば~?」


リョウちゃんは、初めのうちはびっくりした顔をしてたけれど、「どうぞ」というふうに、中へ入れてくれた。


これが、中学生になったリョウちゃんと久しぶりに交わした会話だった。

あのときは、ものすごぉ~く緊張しちゃった。



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