
take a breather
第12章 Step and Go
観ていたアニメが同じだったことや
学生の頃流行っていた曲の話で徐々に盛り上がっていく
『でさぁ…』『そうそう…』なんて普通に友人のような会話
盛り上がり過ぎてショウがピアノを弾く事を忘れてしまうくらい
「あ、やばっ…そろそろ行かないと…」
立ち上がろうとするショウをマサキが制した
「今日はもう良いよ。後はゆっくり飲んで」
「え、でも…」
「お客様もさっきの演奏で十分楽しまれたから大丈夫…
ふたりと同じように昔話で盛り上がってるよ」
ふたり同時に振り返ると
確かに店内の客たちは楽しそうに笑顔で会話してる
「「ホントだ…」」
ショウと同時に呟きが漏れ
お互いの顔を見てクスリと笑う
「みんな楽しそう」
「ショウのお陰で童心にかえれたんだろ
日頃お疲れの人にはいい時間が持てたんじゃないか?」
「そうかな?そうだと良いんだけど」
「少なくとも俺は楽しめたぞ?」
「そりゃあ、智のリクエストで智の為に弾いたんだもん
楽しんでもらえなきゃ弾き甲斐がない」
深い意味はないんだろうけど
俺の為なんて言われると嬉しいもんだな
「またリクエストしたら俺の為に弾いてくれんの?」
「機会があったらね…
カズが休みで智がここに来ていれば弾いてあげるよ」
「カズが休みじゃなくても弾いていいよ?」
マサキがグラスを磨きながらニコッと笑う
「え、でもカズがいるのに俺が弾く必要ないじゃん」
「カズだって休憩は取るから、その時に弾けるよ?
カズも楽できるって喜びそうだし」
カズなら言いそう…
「まぁ、カズがいいならいいけど…」
「大丈夫だよ。だから大野さんのリクエスト聞いてあげて
常連のお客様は大切にしないとね」
「ん、わかった。じゃあ智、ここで会えた時はリクエスト受けるよ」
「ん、サンキュー」
今度こそ一歩前進、だよな?
言ったら否定しそうだから言わないけど
学生の頃流行っていた曲の話で徐々に盛り上がっていく
『でさぁ…』『そうそう…』なんて普通に友人のような会話
盛り上がり過ぎてショウがピアノを弾く事を忘れてしまうくらい
「あ、やばっ…そろそろ行かないと…」
立ち上がろうとするショウをマサキが制した
「今日はもう良いよ。後はゆっくり飲んで」
「え、でも…」
「お客様もさっきの演奏で十分楽しまれたから大丈夫…
ふたりと同じように昔話で盛り上がってるよ」
ふたり同時に振り返ると
確かに店内の客たちは楽しそうに笑顔で会話してる
「「ホントだ…」」
ショウと同時に呟きが漏れ
お互いの顔を見てクスリと笑う
「みんな楽しそう」
「ショウのお陰で童心にかえれたんだろ
日頃お疲れの人にはいい時間が持てたんじゃないか?」
「そうかな?そうだと良いんだけど」
「少なくとも俺は楽しめたぞ?」
「そりゃあ、智のリクエストで智の為に弾いたんだもん
楽しんでもらえなきゃ弾き甲斐がない」
深い意味はないんだろうけど
俺の為なんて言われると嬉しいもんだな
「またリクエストしたら俺の為に弾いてくれんの?」
「機会があったらね…
カズが休みで智がここに来ていれば弾いてあげるよ」
「カズが休みじゃなくても弾いていいよ?」
マサキがグラスを磨きながらニコッと笑う
「え、でもカズがいるのに俺が弾く必要ないじゃん」
「カズだって休憩は取るから、その時に弾けるよ?
カズも楽できるって喜びそうだし」
カズなら言いそう…
「まぁ、カズがいいならいいけど…」
「大丈夫だよ。だから大野さんのリクエスト聞いてあげて
常連のお客様は大切にしないとね」
「ん、わかった。じゃあ智、ここで会えた時はリクエスト受けるよ」
「ん、サンキュー」
今度こそ一歩前進、だよな?
言ったら否定しそうだから言わないけど
