CAさんの秘密のお仕事
第11章 告白と嘘
奈穂「…」
廉「気づいたか?」
奈穂「廉さん!?えっ何で…」
廉「歩いてたら目の前でお前がいきなり
倒れたから、ほっとくわけにいかないし
医務室まで運んだの」
奈穂「それは、すいません…」
廉「…」
意識を失う直前に感じた優しい温もり
その正体は宏樹ではなく
廉だった
奈穂「…」
廉「大丈夫か、顔赤いけど」
奈穂「あ、私なら大丈夫ですから…」
廉「…」
奈穂「…っ」
誤魔化したが廉にじっと顔を覗き込まれ
熱くなった体がさらに熱くなり
心臓がドキドキして
汗も出てきた
奈穂「…」
廉「すごい汗、近くに自販機あったから
何か買ってくるよ」
奈穂「えっ、私なら大丈夫です」
廉「脱水症状にでもなったら大変だろう
すぐ戻るから」
奈穂「…はいっ…」