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奈穂「そろそろ行かないと…」

小百合「そうだね」

奈穂「…」

小百合「じゃあ仕事、頑張ってね」

奈穂「ありがとうございます、小百合さ
んも」

小百合「うんっ」

奈穂「…」


名残惜しかったが
小百合と別れ仕事へ戻った奈穂
機内に向かう途中、ずっと考えていた

自分のこれからを…


奈穂「…！？」


その時、ポケットの中のスマホが震えた
見ると宏樹からの着信だった
だけど奈穂は…


奈穂「…」


スマホの電源を落とし電話に出なかった
時間的にまだ少し余裕はあった
だけど出なかった

奈穂が宏樹からの電話を無視したのは
この時が初めてだった


奈穂「…」