CAさんの秘密のお仕事
第13章 恋人気分
和真「今だけでいいから…」
奈穂「…」
和真「お客としてじゃなく、恋人として
接してくれないかな」
奈穂「えっ…」
和真「不安なんだ、アメリカ留学…自分
の実力を知るのが怖いしホームシックに
なるかもしれない…」
奈穂「…」
和真「でも佐倉ちゃんが応援してくれた
ら俺、頑張れる気がするんだ」
奈穂「…」
和真「ダメかな…」
奈穂「…飛行中だけでいいなら…」
和真「充分だよ」
奈穂「…」
手を左右に大きく広げ笑顔を見せた和真
何かを言われたわけではないが
奈穂は和真に抱きつき
目を閉じた
奈穂「…」
和真「ありがとう、奈穂…」
奈穂「…っ」
和真「…」
今まではずっと名字だったのにいきなり
名前で、それも耳元で囁くように
呼ばれドキッとした