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奈穂「…」

女性「…った」

奈穂「あ、ごめんなさい」

女性「ああ、いえ…こちらこそ…」


おぼつかない足取りのせいか
奈穂はある女性にぶつかってしまった

その女性はメガネに三つ編み
リュックを背負い、いわゆるオタク女子
歳は若そうに見えだが
微妙だった


女性「…あ、あの…」

奈穂「はい」

女性「…ごめんなさい、何でもないです
すいません…」

奈穂「えっ、ちょっと？」

女性「…」

奈穂「まぁいいか」


人混みを避け空港内から出ようとしたが
あまりの人の多さに酔ってしまい
少し休憩する事にした


奈穂「…ふぅ」

和真「顔色が悪いですけど、大丈夫です
か？」

奈穂「あぁ…大丈夫で…」

和真「？」

奈穂「和真さん！？」

和真「しーっ！！周りにバレちゃうから
静かに」

奈穂「あっ、すいません…」

和真「…」