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ホテルを出ると
和真はタクシーに乗り込み
都内にある撮影スタジオへ向かった

マネージャーからのメールで顔合わせは
今日の昼１２時開始との事
現時点で１時間遅刻


和真「…っ」


まだ顔合わせが続いてるか微妙だったが
微かな希望を胸に打ち合わせ室を
目指し全速力で走った


和真「ハァハァ、あったここだ、ふぅ…
失礼します！！」


ドアを開けると
そこには有名俳優や女優など
いつもテレビやＣＭなどで見ていた人が
大勢いた

彼らと一緒にドラマに出られる
そう思うだけで胸が
熱くなった


和真「遅れてすいません、俺」

監督「君は誰だ」

和真「俺、私は高野…」

プロデューサー「すいません、彼は私の
知り合いなんです」

和真「プロデューサー」

プロデューサー「すぐ退室させますから
さっ、行くぞ」

和真「待ってください、だって俺」

プロデューサー「いいから」

和真「でも…」


その場にいた全員に冷たい目で見られた
場違い、勘違いな奴が入って来た
口には出さなかったが
そんな顔だった


和真「…」

プロデューサー「早く行くぞ…」

和真「…あ」

プロデューサー「…」