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栄子『あの夜、神沢廉さんとホテルで会
ったのは、この事を公表するにあたって
迷惑をかけると謝罪した為です』

廉「…」

栄子『結果、迷惑をかけてしまいました
が、私と神沢廉さんは決して特別な関係
ではありません』

廉「…」

栄子『私は新婚です、これ以上根も葉も
ない記事で私達や神沢さんを困らせない
でください』

廉「…栄子…」

栄子『もしまたこのような記事を書かれ
た場合、私は容赦しませんから』

廉「…栄子の奴…」


その瞬間、一斉にフラッシュが焚かれた
その後も続々と栄子に質問が
投げかけられたが
一切無視

会見は終わりとばかりに
栄子は颯爽と会場から出て行った


廉「…」


翌日、新聞の芸能面は栄子の記事ばかり
廉と栄子の不倫疑惑は消え去り
平穏な日々が戻った
だけど…


廉「…」

マネージャー「廉、撮影行くわよ」

廉「はいっ」


彼女がこの事、このニュースを知るのは
残念ながら何年も経過した
後の事だった…。