CAさんの秘密のお仕事
第5章 始まり
それはある日曜日の事…
奈穂「…」
スマホを手に奈穂は家で一人悩んでいた
ある人のスマホにかけたいのだが
もし仮に違う人が出たら
どう誤魔化すか…
奈穂「…神様、お願いします…」
このままずっと悩んでいても仕方がない
奈穂は覚悟を決め電話をかけた
ある人のスマホに…
奈穂「…」
呼び出し音を聞きながら待つ事、数秒
彼が電話に出てくれた
宏樹『もしもし…』
奈穂「あ、あの佐倉です」
宏樹『佐倉…もしかして奈穂さん?』
奈穂「はいっ…」
電話の相手は宏樹だった
あれから何週間か経過していたから正直
忘れ去られていないか不安だったが
宏樹は奈穂の事をちゃんと
覚えていてくれた
奈穂「今、電話してても大丈夫ですか?
その、奥さん…」
宏樹『妻は今、友達と出かけてますから
大丈夫ですよ』
奈穂「そうですか、良かった…」
宏樹『…』