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何はともあれ、由奈と軽口を叩きあったおかげで少し気持ちが楽になった。

MaRiAの事も少し知れたし、完全に止まってしまっていたデザインも何とかなりそうだ。

「下のフロアでデザイン画描いてきます。お昼ご飯は冷蔵庫にいくつか作り置きしてあるので、好きな物をあっためて食べてください」

「おー、ありがとな。いくらでも描いてこい」

自分に自信を持つこと。

CMの方向性と、MaRiAの違い。




僕なりに、それらの事を噛み砕いて昇華させる。

新しいMaRiAを生み出すお手伝いをさせてもらえるなんて、これほど光栄な事はない。


もう、大丈夫。

根拠はないけれど……僕の足取りはすっかり軽くなっていた。