テキストサイズ

どすけべカメラマンに犯されています!

第10章 こんなんじゃ足りないよな。

雫が頬を伝い、視界がはっきりすると、そこには相変わらずお酒くさいその人の姿。

魅惑的で、気持ちをいつもいつも掻き乱すその人は、おでこにキスを落とし、柔らかくほぐれた僕の中に指を侵入させた。

「っ、」

不快感は全くない。
それどころか、待ってましたとばかりにどんどん奥へと招き入れてしまう。

「……やっ……!」

触れたそこは、最も敏感で、気持ちいい所。
身を震わせて締め付け、もっともっとと身体が欲しがる。

「ぁ、っ、はあ、」

指先でトントンと、そこばかり執拗に攻めてくるのがたまらなくて、でも、それだけでは足りなくて。

僕の中を、埋めて欲しい。

「ぁ、あ、由奈っ……、」

雄々しく、圧倒的な存在感を示すそれを手のひらで包む。


「………く、くだ、さぃ……」

由奈の瞳の色が、欲情しきったものへと変わる。

この瞳の色が好きで、見てしまうと僕自身の興奮度も急上昇してしまうのだけれど、恥ずかしいので内緒にしておく。


「っ……、お前、覚悟しろよ」



こういう時のお前呼びも、たまらなく性癖に刺さるのだけれど、それも内緒だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ