テキストサイズ

どすけべカメラマンに犯されています!

第4章 先生は、僕の特別です(短編)

「さんきゅ」

「いえ」

授業後の片付けの手伝いを頼む所から始めたせいか、最近は何も言わなくても一緒に作業してくれるようになった。

やっと懐いた犬みたいで、可愛くて仕方がない。

「他にはありますか?この後はもう授業ないので……」

「んー、特には。……じゃあさ、オレの話し相手してくれる?」

臨時講師として出入りしている立場を利用して近付いたオレは最悪だと思うけど、使えるものは何でも使わないとな?

「先生の話し相手……?僕、でいいんですか……?」

「一緒にいてくれるだけで嬉しい」

ここまで来るのに二年もかかってしまった。

でも二年かけただけあって、自分のことも話してくれるようになった。

それにヒカリがあまり話さないのは、口下手な訳では無く無駄に警戒心が強いってことが理由だって分かったのも大きな収穫だ。

打ち解けちまえばこっちのもんだろ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ