
君はぼくの全て
第2章 課外授業 1
昼休み
本当ならまーくんのとこに行っていちゃいちゃするはずだったけど、まーくんから「今日は部活のミーティングだから」と断られた
つまんないなぁ
そりゃ、智とか潤くんいるから1人ぼっちじゃないけど
…それなりに楽しくはあるけど
「なに、そのぶすくれた顔」
そう言って、俺の顔を無遠慮に覗くのは言わずもがな智だった
「ぶすくれてないもん」
プイッと智から目を逸らす
俺の目はまーくんを見る為にあるんだ。決して智を間近で見る為じゃない
なんて思ったところで諦める奴じゃないのが智だけど
「いやいや、どう見てもぶすくれてるから」
「うっさいなぁ」
今日は朝からまーくんの顔を見てないから機嫌悪いんだよ
お願いだからイライラさせんなってば
そうだよ
今朝も、一緒に登校するつもりが「急遽朝練入った」って先に行っちゃったし
学校着いたら着いたで、まーくんのクラスに行く途中で先生に捕まっちゃって、行けないままチャイム鳴っちゃったしさぁ
