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胡蝶の夢

第14章 恋慕【先生8】







授業中


あなたが私のノートを覗き込んだとき
少しだけ手が震えてしまいました


いつもは
皆の前にいるあなたが
私の隣にいるだけでも
どきどきするのに…


今…こんなにもあなたの近くにいるんだ、って
意識してしまったんです


でも


もっと
もっと
あなたの傍にいたい


隣にいたい


そんな思いも虚しく
あなたはまた教壇に戻っていく


そして 私はまた
あなたの背中を見続けるんです





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