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大嫌い…大好き

第8章 相談

『んっ』


そう言って北村涙は私に暖かいココアを差し出した。


「えっ?」


『こんな寒いのに話聞いてくれたお礼』


私はそっと受け取った。

「ありがと…暖かい…」


さっきから寒くて我慢しててココアをギュッと握り締めた。


『ちょー寒いな…』

「本当だよね…真冬に外だよ?」


『だなぁ…なんでだ?』


「あんたが呼び出したんだよ(笑)」


『そうだったっけ?(笑)』


2人はやっと笑えた。
素顔で笑えた。

素直にそれが嬉しかった。

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