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若様の性長日記!

第1章 若様の性長日記!

おかしなことを聞くもんだ。

社員に対し、好みも何もないだろうに。

「そう。実はね、この中にいる女性達に、若様の相手をしてもらうことになっているの」

…その言葉を理解するのに、2分ほどかかった。

「…はい?」

「はじめて出社した時のこと、覚えてる?」

「忘れたことは一日たりともありません」

あんな衝撃的な日、忘れたくても忘れられない。

「うん。それでね、社長があたしに若様の教育を任せたでしょ?」

「ええ…」

「それが性教育も入っているの。若様にもっと女を知ってもらいたいのよ」

……そこは理解したくない。

「そっそりゃあオレはあんまり、その、女性を知りませんが、こんな形でですか?」

オレはファイルと梢さんの顔を交互に見た。

「ええ。彼女達は慣れているし、きっと良い先生になってくれるわよ」

「えっ…でも、年齢結構バラバラですよね?」

さっきも思ったが、10代から60代までそろっている。

60代になると、母より上だ。

「それはホラ、若様の好みが分からなかったから、とりあえず社長とあたし達、秘書連中で良いのを集めてみたの」

オレの好みってこんなに広いと思われているのか…。

今まで付き合ったのはせいぜい歳の差2つまで。

言っておくが、オレはノーマルだっ!

ロリ好みとか熟女好きではない!

「で、どお? 好みの娘がいなかったら、別のファイルもあるけど」

そう言ってカバンの中から次々とファイルを取り出す。

「えっと…。断る、という選択肢は?」

「ないわね。だって社長命令だもの」

親父、呪う!

オレは渋々ファイルを捲る。

「…でも何でプロフィールとか載っていないんですか? 写真だけって…」

まるで本当に風俗で女性を選ぶようだ。

「まあ擬似風俗体験だとでも思って。それに女性の年齢を知ろうとはしないほうがいいわよ。命が惜しければ」

その言葉にザーッと全身の血が下がった!

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