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若様の性長日記!

第2章 初仕事

とりあえず、逃げよう!

オレは梢さんが出て行ってから10分後に、ドアに向かった。しかし…。

「ゲッ! ドアが開かない!」

ガチャガチャとドアノブを回しても、開かなかった。

もしかしなくても…。

<プルルルッ!>

部屋の電話の音に、驚いて飛び上がった。

「うわっ!? って、誰だよ?」

慌てて部屋に戻って受話器を取った。

「はい」

『あっ、若様』

梢さんだった。

『言い忘れていたけど、ドアは廊下側から開けられるけど、部屋の中からは開けられないから』

監禁部屋かっ! ここは!

『だから逃亡なんて考えないようにね。せっかくの初仕事、頑張って』

そう言って、通話終了。

…一方的だ。一方的過ぎる。

しかもオレの考えは見抜かれている。

もしかして閉じ込められたか?と思っていたけれど、大当たりだったみたいだ…。

受話器を置き、がっくり項垂れる。

女の子が来るまであと20分もない。

こうなれば…話し合いでなんとかしよう!

正直、セックスに強い興味はない。

風俗にあえて行こうとも思わない。

そこそこ発散しとけばいいだろうという考えの持ち主なんだ、オレは。

だから強制されるなんて真っ平だ!

逃亡がダメなら、話し合いだ!

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