
好きなんだってば!!
第1章 『高校一年生』
「えーっとクラスは…1-Dかぁ…。友達できるかなぁ…。」
ここ大宮高校はここらで有名な進学校だ。
そして私、藤崎美春はこの学校に入学した。
『…はる…美春!!』
?
「美春聞いてんの?!!」
「うわぁ!ビックリした…。」
「ビックリした!じゃないわよ!」
「ごめんごめん!…で、何?」
「…何?…じゃいわよ!!
同じクラスだっていってんの!!!」
「わぁ!ホントだ!よかったぁ」
「…はぁ。ホントにもぉ…。」
只今なげいているこの子は
小学校から幼なじみの
谷口藍(たにぐちあい)。
めっちゃ美人でもてる。
でも彼女の性格が男らしいので男子よりも女子のほうに人気がある…
私と同じく今日から高校一年生だ。
「美春早く教室いくよー!」
「はぁい!」
――――――――――――…
まさかこの教室に
私の高校生活を乱す人がいるなんて…
このときの私は知るはずもない…………
