
突然の出逢い ( N×M )
第5章 Statice .
M side
それから柊くんが現れるのに思ってたよりも時間がかかった。
1週間、2週間経ってもなかなか現れなかった。
もう年末。1年が終わろうとする頃に
やっと柊くんが来てくれた。
「柊くん、久しぶり。これかずくんからのメッセージ。見てみて。」
『......』
柊くんは何も言わず隣の部屋に行ってしまった。
ちょっと部屋を覗いてみるとちゃんとビデオカメラをみているようだ。
しばらくして戻ってきた柊くんは
『 幸せになれるのなら...
和也が望むのなら...
俺はかまわない』
と真っ直ぐな目で言った。
