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【短編BL】想定内の親密度!

第6章 想定内の可愛さ再確認!


~健作side~



「健ちゃ~ん…英和辞典貸してぇ~」




三限目の終わり…俺のクラスに英和辞典を借りに来た。



クラスで談笑していた俺に「長井~!お客だぞ~」と、廊下側でたむろしていた男子が声をかけてくれた。



「忘れたのか?」



「うん――――…うっかり…一昨日の宿題がさぁ…英和辞典使うやつで…家にもって帰っちゃって…そのまま忘れてた…」



何とも慎太郎らしい忘れ物のしかたである。



「辞典って、めったに持ち帰らないから、忘れるんだよな?」




「そうなんだよ…しかも、今日に限って…辞典チェックするって情報ゲットしてさぁ~…最悪!でも、助かったよ健ちゃん!ありがとう!借りるね!」



時計を見て、俺から辞典を借りると慎太郎は弾ける笑顔を見せ自分の教室に帰っていった。



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