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恋のハードル高し!!

第42章 スミレの恋

「お姉様が結婚するの。」


そこから始まった話は、子供の私では理解に苦しむほどに現実味に掛けた話だった。



「…うん。」



おめでとう。

本来ならそういうところなのだろうが、そう言う雰囲気じゃない事はわかるので、相槌をうって終わりにした。



「相手の人がね…私の好きな人。」



ふと私と目が合うと、笑顔を見せてくれた。
痛々しい表情で、心が壊れてしまわないかと不安になる。

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