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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

「……憎いかい?殺した相手が」

『………………あぁ』

「殺したいかい?」

『………………あぁ』


「なら、お前にこれをやろう」

カランカラン…

後方から転がってきたのは
液体が入った小さな瓶。

吸いこまれるように
俺の目の前でピタリと止まる。


「その液体はお前に
力をくれるだろう。
まぁ、手助け程度だがな。
真実は自分で見つけろ」


『ちから…?』

「そうだよ。ズタズタに殺してやりたいだろう?
その力を使えばいいのさ」


手に持つと揺れる赤い液体。

もしかして騙されているのか…?
そう思うと中々口に入れようとは
思えなかった。


「おっと、そういやぁ忘れていた」


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