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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

銃口は俺に狙いを定めたまま
どんどんと距離が縮まっていく。

ちくしょう…ちくしょう!


ちくしょう!!!!!


心は烈火のごとく燃え盛る怒りで
満たされているのに、
体は汗ばみ、最期の時を震えながら
待つことしかできない。

人間は結局、遺伝子の思うつぼなのだ。


俺の目の前で突きつけられる銃口。

ピタリとその動きは止まった。


最期の時が…来たんだ…。




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