ふぃくしょんエッチ
第4章 愛神さま!!
「あらあら、これは名コンビに
なりそうですわ♪」
いつのまにか
マリが微笑ましく手を叩いている。
『いやっ違うからね!!
こんな奴となんて絶対嫌だから!!』
「それはこっちだっつぅの!!」
葵はギッと睨むと岬もギッと睨む。
そんなピリピリした中に
愛菜もやって来たんだから
どんどん、ややこしくなる。
「へへーぇ、葵の友達だったんだ」
「は?ちげぇよ!
ちょっとした知り合いなだけ!」
『そう!“ちょっと”した知り合いなだけだから!』
「知り合いねぇ…?笑」
彼の知り合いと
私の“知り合い”。
多分、意味は違うかったと思う。
でも、きっと大丈夫。
彼が覚えていなくても
私は覚えている。
これから彼との運命がどうなるか
それは私にもわからない。
でもね、わたし変われた気がする。
今度は、今度は叶えたいんだ。
そう、私自身の手で。
だから見ていてよね!
私の愛しのあ・い・が・みさま!!
-完-