my destiny
第15章 Accident 2
【翔side】
「おいっ、離してやれっ
管制に連絡っ」
俺を押さえていた奴らをどかして、立たせてくれた。
「大変失礼いたしました
警備室でお話を伺います
こちらへっ」
駅員たちに矢継ぎ早にいくつか指示を出して、歩くように促される。
責任者らしき男性は、歩きながら俺にだけ聞こえるくらいの小声で話し出した。
「櫻井さん、大変失礼しました」
「同行していたメンバーが一人、男と一緒に居ます
騒ぎを起こしたくないんです
それに
可能な限り早く新幹線を止めた方が良いです
問題の男は本当にガソリンを持っています
俺はすぐに事務所に連絡しないと」
「本当に申し訳ない」
「そんなことはどうでもいいです
ペットボトルにガソリンを詰めたのを持っていました
何をするかわからない
人死にが出るかもしれません」
「櫻井さん
新幹線はそんなに簡単に止められるものではありません
まずはお話を伺います」
ああっ、だから!!
そんな悠長な話じゃないんだっ!!!
怒りのあまり手が震える。
「JRなら上の方と話せるツテがあります
俺たちが絡んでるのがマスコミの耳に入ったら
そちらだって困りますよね
そもそも発車が遅れていた理由から明確に公表を求められますよ
お互いに協力しましょう
俺はこれでも報道に携わってる人間なんで
事が公になったら追求する側に回ります
伝わっているかどうかわかりませんが
俺は今必死で自分を抑えているところなんです
ウチの大野に何かあったら…
俺はあんたたちを絶対に許さない」
「おいっ、離してやれっ
管制に連絡っ」
俺を押さえていた奴らをどかして、立たせてくれた。
「大変失礼いたしました
警備室でお話を伺います
こちらへっ」
駅員たちに矢継ぎ早にいくつか指示を出して、歩くように促される。
責任者らしき男性は、歩きながら俺にだけ聞こえるくらいの小声で話し出した。
「櫻井さん、大変失礼しました」
「同行していたメンバーが一人、男と一緒に居ます
騒ぎを起こしたくないんです
それに
可能な限り早く新幹線を止めた方が良いです
問題の男は本当にガソリンを持っています
俺はすぐに事務所に連絡しないと」
「本当に申し訳ない」
「そんなことはどうでもいいです
ペットボトルにガソリンを詰めたのを持っていました
何をするかわからない
人死にが出るかもしれません」
「櫻井さん
新幹線はそんなに簡単に止められるものではありません
まずはお話を伺います」
ああっ、だから!!
そんな悠長な話じゃないんだっ!!!
怒りのあまり手が震える。
「JRなら上の方と話せるツテがあります
俺たちが絡んでるのがマスコミの耳に入ったら
そちらだって困りますよね
そもそも発車が遅れていた理由から明確に公表を求められますよ
お互いに協力しましょう
俺はこれでも報道に携わってる人間なんで
事が公になったら追求する側に回ります
伝わっているかどうかわかりませんが
俺は今必死で自分を抑えているところなんです
ウチの大野に何かあったら…
俺はあんたたちを絶対に許さない」