my destiny
第9章 Scar
【翔side】
「でも、こわいよ…」
「貴方には俺も居るし、メンバーも居るでしょ
それに一番強力な貴方のファンも」
「強力?」
「そうだよ。
貴方のファンはいろんな意味で凄いからね!
俺なんか、貴方のことを泣かせたりしたら
どんな目に遭うか(笑)
考えただけで恐ろしい」
「はははっ、なんだよ、それ」
「メンバーだけでも小姑みたいで大変なのに
貴方の傍には何十万って人数のファンがいるんだからね」
この間、貴方のことを心配したニノに睨まれた時なんて、本当に応えたよ。
まして貴方のファンときたら凄いんだから(笑)。
「そっか…」
智君の体から力が抜けて来た。
寝ちゃうかな…。
「…みんな…怖かったのかな…」
「ん?」
「みやぎの…とき……」
「…智、体が冷えるから、布団に入って」
「……信じるって……すごい、ね…」
ああ、もう寝ちゃうな…。
智君の息が深くなった。
首を捻って時計を見ようとしたけど、体勢に無理があって難しい。
もういい、このまま朝まで抱いていよう。
俺は宗教を持たない人間だけど、愛しかないこの部屋で、心から祈る。
一歩外に出れば、様々な思惑で翻弄される俺たちだけど。
どうか、ずっと一緒にいられますように。
どうか、この人の眠りが平和で、穏やかなものでありますように。
いつか、この人の傷が、癒える日が来ますように……。
「でも、こわいよ…」
「貴方には俺も居るし、メンバーも居るでしょ
それに一番強力な貴方のファンも」
「強力?」
「そうだよ。
貴方のファンはいろんな意味で凄いからね!
俺なんか、貴方のことを泣かせたりしたら
どんな目に遭うか(笑)
考えただけで恐ろしい」
「はははっ、なんだよ、それ」
「メンバーだけでも小姑みたいで大変なのに
貴方の傍には何十万って人数のファンがいるんだからね」
この間、貴方のことを心配したニノに睨まれた時なんて、本当に応えたよ。
まして貴方のファンときたら凄いんだから(笑)。
「そっか…」
智君の体から力が抜けて来た。
寝ちゃうかな…。
「…みんな…怖かったのかな…」
「ん?」
「みやぎの…とき……」
「…智、体が冷えるから、布団に入って」
「……信じるって……すごい、ね…」
ああ、もう寝ちゃうな…。
智君の息が深くなった。
首を捻って時計を見ようとしたけど、体勢に無理があって難しい。
もういい、このまま朝まで抱いていよう。
俺は宗教を持たない人間だけど、愛しかないこの部屋で、心から祈る。
一歩外に出れば、様々な思惑で翻弄される俺たちだけど。
どうか、ずっと一緒にいられますように。
どうか、この人の眠りが平和で、穏やかなものでありますように。
いつか、この人の傷が、癒える日が来ますように……。