Cherry Blossom~スカイブルーに恋をして~
第1章 Cherry Blossom~スカイブルーに恋をして~
彼女、由良 京(ユラ キョウ)との出逢いは、生徒手帳を落とした日のことだった。
「どうしましょう……」
私が通っているのは、規律に厳しく、由緒正しき、名門お嬢様学校と言われている女子高。
「この顔で月星 可憐(ツキボシ カレン)だって~!! うひゃひゃ(*゚∀゚)」
大きな笑い声とともに聞こえてきたのは、私の名前。
コンタクトは怖くて、赤渕の眼鏡。地味でおどおどしている性格が顔にも出ている。そんなこと自分で分かっている。
けれど返してもらわないと……。学校のペナルティのほうが怖い。
「あのぉ……返して下さい!」
「おっ! ご本人様の登場かあ~~?」
「え、なになに? お礼にいくらくれんの?」
いつだってそうだ。この顔も性格も名前も大嫌い。手持ちを払うしかないのかな……と財布を出そうとした時だった。
「どうしましょう……」
私が通っているのは、規律に厳しく、由緒正しき、名門お嬢様学校と言われている女子高。
「この顔で月星 可憐(ツキボシ カレン)だって~!! うひゃひゃ(*゚∀゚)」
大きな笑い声とともに聞こえてきたのは、私の名前。
コンタクトは怖くて、赤渕の眼鏡。地味でおどおどしている性格が顔にも出ている。そんなこと自分で分かっている。
けれど返してもらわないと……。学校のペナルティのほうが怖い。
「あのぉ……返して下さい!」
「おっ! ご本人様の登場かあ~~?」
「え、なになに? お礼にいくらくれんの?」
いつだってそうだ。この顔も性格も名前も大嫌い。手持ちを払うしかないのかな……と財布を出そうとした時だった。