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昭和のCMは素人も脱いだ

第4章 羞恥心

ショーツ一枚にされて帰ってきた私たちを見て、
待機中の女性たちは声を失った。

私も恥ずかしさをこらえて、スタジオの隅の丸椅子に座った。

スタイリストが1番の娘の乳首にニプレスを貼り、さっそく撮影となった。

といっても、まずはカメラテスト。

ショーツは小さいうえに薄いから、恥毛の様子までわかってしまう。
はみ出したお尻を女性の私でも直視できなかった。

それでもニプレスとショーツ着用だから裸ではない。
男性スタッフの視線は遠慮しない。

モニターで見ていると、カメラは体側から胸の膨らみをとらえるが、ギリギリでニプレスを確認させていない。

一方で、ショーツはまったく視野に入ってこない。
見えてしまってはオールヌードを想像できなくなるから撮らないのはわかるが、
これでは穿き替えた意味はないのではないか。
無駄に恥ずかしいだけで──

そうか。

恥ずかしがらせたいんだ。

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