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ゴッドフィンガー田螺

第5章 俺は一足先に社畜への階段を上らしてもらうぜ

あれから、二年の月日が流れた。




全く、時って物は勝手に流れてくから困ったもんだぜ……





「起きろー! 朝だよ!!」



「起きてるよ」




部屋に一人の女の人が入ってきて、俺を起こしにきてくれた。




「なんだ……つまんない……鼻に洗濯ばさみ挟んで起こしてあげようと思ったのに」




「バーローwwwwwwwwww殺す気かwwwwwwwwwwあぶねえよwwwwwwwwww」




「ふふ……冗談よ……早くご飯食べちゃってね」




女は、部屋から出て行った。

俺もベッドから起き上がり、服の着替えを行い、後を追いかけるように部屋から出る。




いつものように服を整えながら、食事の置いた机へ向かう。



今日は、ハムエッグですか……
俺は、椅子に座って机に置いてあった箸を持つ




「そう言えば、明日仕事休みだったよね?」




向かい合わせの椅子に座ってる女が呟いた。




「うむ……久し振りに社畜から解放されるんだと思うと……」




「そっか……じゃあ、明日はやっと2人でゆっくり出来るんだね?」




チラリと俺の顔を見ながら、恥ずかしそうに口を開く。



俺は、なんかこっぱずかしくなり、ハムエッグとご飯を口の中にかき込みお茶で流し込んだ。




「い、い、行ってきます!!」













「ンゴ!」




「……!」




「行ってらっしゃい」




「あぁ……行ってきます。姉ちゃん」

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