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気象系黄色ちゃん受けの短編集

第2章 180゚ 続(SN)




5分で着いたわ。



マッハでバイク止めて走る






やっぱりあいつらの車だ…





ふざけんな和を連れ出しやがって…





俺が来たぞって知らせてやるために
入口に置いてあるドラム缶蹴っ飛ばした。









「和!!おいテメーらなにしやがんだ!!」





「あっ、櫻井くん…!!(泣)」





「久しぶりだな翔」




「うるせぇさっさと和を返せ」




「このおチビちゃん?」





和の方見たら
押さえつけられてるし服はだけてるし…




「テメーら手ぇ出したんか?アァ?」




「そんなにコイツが大事か?」



「じゃなかったらここに来てねぇよ」



「変わっちまったなぁ翔は」




「ボスが死んで腐ったのはお前らの方だ」




「戻ってこないなら潰すぞ?」



「今のままじゃ戻る価値ねぇよ」





こいつらに付き合ってる暇はねェ



和を連れもどさなきゃならん







和を押さえつけてる奴の腕から

強引に和を引き剥がす。




「タダでは返せねぇーな…」






横目に拳を振り上げるのが見えた



危ねぇっッ



拳を受け止めて突き返す





「やんのかコラァ??」




「和、離れてろ」




「櫻井くん…(泣)」





次々に向かってくるアホの拳を避けて
代わりに骨を折らない程度に投げ飛ばす




闘うのは久しぶりだが衰えてはいない



「翔…!ふざけんな!」




「おめーらこそふざけてんじゃねぇか!!」





和は目をまんまるくしてビビってる




「なんで殴らねぇんだよ!!」




「てめぇなんか殴って何になるんだよ!!」





和の前で人を殴りたくない



初めて手に入れた優しい友達なんだよ…


派手なとこ見せらんねぇだろ?






「和…!」



「はい…ッ」





「こいつビンタしていいぞ」





倒れてくヤツらのなかで
しぶとく足を掴んでくるそいつを立ち上がらせる





「えっ、でも…」




「和をこんなにしといて

今更被害者ヅラは出来ねぇよ(笑)」



「こんなガキくそ弱ぇのに…」


まだほざいてやがる




「これでチャラにしてやる、アホども」






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