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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第3章 過去

 確かに幽霊なんだし、それもあるかもしれないけど......。

「しがらみだけではありませんよ。勿論。
 ですが、貴女を助けたいだとか、護りたいだとか。そういう気持ちは薄かったでしょうね。
彼女自身、まだ幼かったので、その辺は理解せず、本能的にやっていたのでしょう」 

 それを聴き、まぁ、なるほど。と、思えた。確かに美鈴ちゃんは幼い。
だから、そう言われてしまえばなんとなく納得出来る。

 しがらみが何なのか理解出来ないが、まぁそれは多分おいおい分かることになるだろう。

「そして......美鈴さんの離れた今、貴女の後ろには誰も居ません。そして僕はといえば――。
 無論、貴女の同意なく取り憑ける程の力を持っている」

 ――ん?

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