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結城「何、気になる？」

乃愛「…別に」

結城「素直じゃないな、でも…」

乃愛「…」

結城「そんな強がり言っていられるのも
今のうち…！？」

矢野「…」

結城「痛ててっ、痛いって！！」

乃愛「矢野君！！」


一瞬の出来事だった
自分に覆い被さっていた結城は
矢野の手によって引き離され床に捨てら
れた


矢野「兄貴、いい加減にしろよ」

結城「冗談だよ冗談、そんなムキになる
なよ…」

乃愛「…」

矢野「兄貴がごめん…」

乃愛「ううん、それよりどうして…」

矢野「店長から電話もらって…」

乃愛「そうだったんだ」

矢野「…」


久しぶりの再会だった
矢野とは同じ大学に通っているが
避けられていたのか顔を合わせる事はな
かった

会えて喜んでいる乃愛とは対照的に
矢野の表情は複雑で
暗かった


矢野「…」

乃愛「矢野君…」