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矢野「…店長が来いって…」

結城「立芳、お前は店辞めてるんだから
店長に従う理由なんてないだろう」

矢野「そうだけど…」

結城「もうはっきり言えよ」

矢野「…兄貴が店に来てるって言われて
それで俺…居ても立っても居られなくて
気づいたら店にいて…」

結城「彼女に何かすると思って、急いで
来たんだ」

矢野「うんっ…」

結城「ったく、お前って奴は…」

矢野「…」


無意識の行動だった
理性ではなく本能で動いていた
それほど好きなのに忘れる事が出来るの
か…


矢野「…」

結城「諦めるなよ、彼女の事」

矢野「…でも…」

結城「出来る事、まだ全然やってないだ
ろう？」

矢野「…」

結城「自分に出来る事、精一杯全部やっ
て、それでもダメだったら…」

矢野「ダメだったら…」

結城「その時は潔く諦めよう」

矢野「兄貴…」

結城「よしっ、帰ったら作戦会議するぞ
今夜は寝かさないからな」

矢野「…(笑)」