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ノーパン喫茶

第13章 酒は飲んでも飲まれるな



乃愛「…どうですか…」

店長「うん、よく似合ってますよ」

乃愛「本当に?」

店長「ええ」


お正月だからと
店長が用意してくれたのは着物
以前、コスプレ祭りの時に用意されてい
た一つだった

水色がベースの大人っぽい着物だったが
花柄のかわいい一面もある
上品な着物だった


店長「さっ、行きましょう」

乃愛「はいっ」


いざ初詣に出発
お正月、元旦という事もあり
商店街や神社の辺りは大勢の人で賑わっ
ていた


乃愛「すごい人」

店長「はぐれないように気を付けてくだ
さい」

乃愛「あっ、はいっ」

店長「…」


自然に手を繋がれ
参拝客の列の最後尾に並んだ
待ってる間、乃愛は店長と色々な話しを
した

大学や友達との事、普段話せない
プライベートな事を
色々話した


乃愛「だから私…」

店長「…?」

乃愛「ちょっと店長、聞いてます?」

店長「あそこ、矢野君がいる」

矢野「…」

乃愛「本当だ」


少し離れた場所にある屋台に矢野がいた
近くに兄、結城や友達の姿はなく
一人で来ていたようだ


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